手元供養九谷焼

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大切な人への想いの場所

現代において住宅事情というものは多種多様です。都市部では仏間がある家も少なくなってきました。お仏壇は置けない、でも大切な故人を偲ぶ場所が欲しい。故人のお骨の一部だけではなく、思い出の品を納める器が欲しい。そんな想いに答えるのが手元供養という考え方です。

あおつぶ鉄仙しろつぶ鉄仙　手元供養

青粒鉄仙(あおつぶてっせん)とは大正時代に広まった彩色の技法です。
金色の鉄仙唐草のまわりの地色の上に青粒（あおつぶ）と称する細かい緑色の点の盛り上げが並び重厚さと品の良さを表現する鮫皮のような手法です。粒の大きさ、色、間隔の均一さで、緻密な技術が要求されます。青粒のほかに、白粒もある九谷焼の伝統的な模様のお手元供養壷です。優雅な彩色と故人への想いを込めていただければと思います。

ジャパンクタニ伝統が生み出した五彩の美

明治期、九谷焼は貿易品として盛んに海外へ輸出されるようになり、海外の博覧会で人気を博し「ジャパンクタニ」の名を世界にとどろかせることになります。世界中から評価され、その名を馳せる九谷焼。
約360年の歴史と伝統の技が、現代にも継承され、あまたの人々に長く愛され続けています。豪放華麗な色絵装飾を中心とした、独特な風格を誇る石川県金沢の伝統工芸。鮮やかに日常生活を彩ります。

九谷焼の作品の魅力は、五彩(赤・緑・黄・紫・紺青)を基調とした、
その独自の色彩が重なりあって生まれる重厚感にあります。
北国ならではの力強い素地に、優美な色絵装飾を施し、作品を作り上げられています。
手にとった時に感じる、和絵具のなめらかな質感もきっと楽しんでいただけることでしょう。独自な個性を放ちながら、生活に深く息づいていく伝統工芸品「九谷焼」です。